世界権力構造の秘密[新版]上巻 富と権力の強奪史



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世界権力構造の秘密[新版]上巻 富と権力の強奪史
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名著復刊!世界金融史の真相を解き明かした入門書

本書は、元米議会図書館司書のユースタス・マリンズが、永年の調査の結果をまとめたもので、国際金融の歴史を主に機関・人物の相互の繋がりに焦点を絞って紹介したものである。

本書は17世紀から20世紀後半までの金融史を扱った本である。普通の歴史書とは異なり、資本主義を発展させてきた財界・金融界と政界・財界の関係を詳細に論じており、今まで私たちが学んできた歴史とは全く違った視点で書かれている。

出所となる資料も、ニューヨークタイムズなどの新聞や信頼できる筋の内容が多く引用されており、いわゆる「陰謀史観」の本とは一線を画する内容である。一部、著者の主観が入っている部分もあるが、それを上回る魅力がある。

第一次世界大戦の資金需要に対応するために連邦準備制度と所得税制度がアメリカで導入されたなどの興味深い指摘も多い。

世界秩序が限られた金融財閥のコンセンサスによって造られているという指摘は、私たちに無力感を与える。しかし、その事実を知っておくのとおかないのでは、世界の見方が全く異なる。本書は1980年代の書が過去に邦訳されたものを復刊したものだが、内容的には現在でも十分に通用する。それは根幹のところで金融による世界経営のシステムが全く変わっていないからである。

経済史の泰斗、キンドルバーガーの著書と並んで読まれるべき本と言えよう。復刊によって、字が大きくなり読みやすくなったことを付け加えておきたい。



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