東北の山旅 釣り紀行 (中公文庫)



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東北の山旅 釣り紀行 (中公文庫)
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自然保護と山

 1994年に無明舎から出た『北の山旅 釣り歩き』の文庫化。さまざまな雑誌に書かれた短文を集めたもので、統一感に欠ける。
 第一部は東北の山歩き、第二部は渓流での釣り、第三部は自然保護にまつわるよしなしごとが書かれている。東北とは言うものの、ほとんどは著者の住処である青森を題材としている。
 文章の特徴は、人間への嫌悪感。泥酔して失態を曝す自分、山を汚す釣り人、利権争いに走る政治家、実状を無視する官僚。そうしたものへの敵意、批判があちこちで噴出する。
 すっきりした読み心地とは縁遠いが、自然保護にとって、こうした物書きは絶対に必要な存在だろう。



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