ハイスピード・カンパニー―先んずれば制す時代の経営戦略



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スピード時代のスピード経営戦略とは!!

「IT社会では今まで以上のスピードが求められるようになる」なんてどこかで聞いたことがあると思いますが、どうやったらそのスピードを上げることができるのか、一体何のスピードを上げたら良いのかを理解している方は少ないのではないでしょうか。そういったことに対する一つの答が本書で述べられています。しかしあくまで一つの答であって『スピード』という命題に対する全ての解答が本書で用意されているわけではありません。実際、業務自体のスピードというのは、経験効果やシナジー効果、あるいはイノベーションによるものです。そうしたことについて本書のような薄い本で語ることは不可能です。また、IT社会なるものがなぜスピードを要求するのか、ということについても再考が必要です。これに対して!の有力説が、“ティッピングポイント”の低さ、つまりIT社会では、そのネットワークによってある商品なりモデルが今までの数倍のスピードで“標準化”されるということです。よって、IT時代に求められるスピードとは、この『“標準化”へのスピード』である、といえます。そしてその“標準化”に必要なのが“意思決定”と“情報”のスピードなわけです。これについて本書はかなり具体的に述べています。ボトムからの情報がハイスピードでトップへの伝わり、トップがハイスピードで意思決定する。そのためのノウハウが本書では明らかにされているのです。しかし、注意が必要なのは、“ハイスピード症候群”になってしまわないか、ということです。確かにスピードは重要ですが、例えば組織の人間関係についてはスースピードが求められる場合もあります。“EQ”の提唱者であるD・ゴールマンは、スピード人間によるワンマン改革が組織を破壊する可能性すらあるといっています。そこを踏まえたうえで、スピードの急進派ともいえる本書を読めば、明確なアイデアがつかめるのではないかと思います。



ダイヤモンド社